今庄宿の家

a house for imajo

福井県南越前町、伝統的建造物群保存地区に選定された今庄宿の旧街道沿いに建つ、5人家族のための新築住宅です。

かつての宿場町の歴史的な風景を未来へ繋ぐため、「伝統と現代の共存」をテーマに設計しました。街道に面した外観(ソト)は、越前瓦や焼杉、出格子などを取り入れ、町並みに調和する伝統的な意匠としています。

一方で、豪雪地帯という厳しい地域特性と現代の暮らしを両立させるため、居住空間を2階に持ち上げた「コの字型」の平面計画を採用しました。これにより、冬の積雪時でも雪囲いで窓を塞ぐ必要がなく、明るく快適な住環境を実現しています。また、1階部分は駐車場やアプローチとして活用して雪の影響を抑えつつ、2階では施主の要望である上下移動の少ない平屋のような暮らしを叶えました。

伝統的な外殻のなかに、明るく開かれた現代の生活空間(ウチ)を内包した、新たな雪国の住まいのあり方を提案しています。

用途 個人住宅(夫婦+子ども3人)

所在地 福井県南条郡南越前町

工事 新築 / 2024年8月竣工

規模 木造2階建て / 延床面積176.15 ㎡

構造 株式会社EQSD 三崎洋輔

施工 株式会社松田工務店

写真 ToLolo Studio 田島ナナ, KiiN